2017年11月27日月曜日

賄賂

省庁の中で働き始めて、はじめの1ヶ月は、政府職員に対してストレスだらけだった。



時間になっても仕事にこない。

自分で何かを考えて行動に起こさない、指示を待つだけ。

仕事中に副業に行く。

仕事中に、将来の大学や次の仕事のアプリケーションを書く。

大臣から指示されたこともやらずにこそこそ帰る(仕事を放棄してにげる)

住民に賄賂を請求する。



日本のような環境で育ったなら、どうして??????と思うことばかり。

そうする本人を攻めるような気持ちを抱いていた。



いっぱい彼らと話をして

組織の仕組みを少しずつ知って

問題は、個人レベルでおきているんじゃないと知る。

彼らなりに考えた結果の行動なのだとやっと気づく。




賄賂を請求したり、こそこそ出て行く彼らの姿をみて、正しくないことは知っていても、


自分の正義感で行う行動が、彼らの生活にどのような影響を与えるのかを

きちんと考えないといけない。


自分が無力すぎて悲しくなる。
何も出来ない、どこから手を着けていいのか分からなくなる、悲しくなる。


それでも、’問題’を見たときに、

その裏にあるもの、それを引き起こしたものは何か、を考えないといけないということ。

"Jeffrey Sachs sees corruption, perhaps not surprisingly, as a poverty trap: Poverty causes corruption, and corruption causes poverty." (Poor economics, p 236)


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